G20後の相場の落ち着きも、世界景気への見方は変わらず

G20は、案の定、特段の策もなく閉会。

株価は、急落後、やや落ち着きを取り戻しているが、

世界景気への見通しを僕は変えていない。

つまり、

「非常に危険な状態である可能性が高い」と、、。

僕は、「ファクトデータ」しか見ていない。

TNoteFF社債S&P.jpg

ここ最近の動きとしては、

1)ドルインデックスがやや下降気味
2)ドル円では円高傾向
3)長期金利は、下降を継続
4)社債スプレッドは、上昇傾向を継続



ドルインデックスの下落傾向は、もしかしたら、「米国景気後退の警戒」意味しているかもしれない。

結局、その動きは、

「新興国の景気後退と米国の景気後退の綱引き」

である可能性が高い、、。

tradeweightedUSD.jpg

新興国の景気後退も深刻だが、ここにきて米国の景気後退も強く意識し始められた可能性が高い。

その典型的な例が、

以前にも、再三再度書いた「米国長期金利の下落」である。

米国長期金利は、一般に、景気と株価に先行して動く。

現在、一進一退の中、底辺で下落基調である。

更に、一般企業に目を向ければ、「社債スプレッド」は、

逆に、高値圏での上昇傾向であり、

金融機関が「銭を貸すことをリスク」と考えている事の意味の何者でもない。

現在、「社債スプレッド」はリーマンショック後の高値を突き抜けて推移している。

即ち、

「リーマンショック後以来、金融機関は最大に企業に対して警戒感を強めている」と言える。

S&P500の株価が高値でへばりついているのも典型的なパターン、、。

企業が、

「自社株買い」「M&A」などで、本業以外の数字を造り始めている可能性が高い、、。

そういうのは、

これまで、例外なく破綻している。


長期金利が下落しているということは、当然、FFスプレッドも縮小している。

現在、FFレートは、0.35%近辺。

次に、もし、「利上げ」をしたならば、

完全に「ロックオン状態」になると考えている。

まあ、そう考えるのは当局も一緒な訳で、

よって、

「次回利上げは非常に難しい」というのがコンセンサスだと思う。

すると、当然、ドル円は、円高傾向にならざるを得ない、、。

根底に流れる「莫大な経常黒字による円高バイアス」に対して、マイナス金利を含めた「量的緩和継続」という綱引きが、

米国の「利下げ」という局面を迎えたとき、

一気にその堰が崩壊するシナリオも想定しておかなければならないかもしれない。

もし、「強引に利上げ」を断行したならば、

先の「米国景気崩壊シナリオ」の可能性が濃厚になる。

このパターンは、

有名な「第二次世界大戦パターン」と酷似している。

日銀の「マイナス金利」という苦肉の策。

僕は、評価している。

評価というか、

「日銀はやれることは殆ど全てやっている」と思う。

逆に言えば、

「アベノミクス」で、日銀は完全に梯子を外されたパターンだと思う。

政府は、「財政出動」を見送っており、「次の矢」がぜんぜん飛んでこないというコントみたいな状態w。

米国も、大統領選含め、景気対策を打つ雰囲気はゼロ、、。

欧州も、「EU問題」という複雑で巨大な問題を抱えており、ドイツは、憲法上の縛りもあり、まったく動けない。

だから、

やっぱり、G20でも、何も出てくるはずがない、、。

いずれにせよ、

ここから先、当局は非常に難しい局面に立たされるし、

「崩壊」は時間の問題の可能性が高い。

もし、

米国が「利下げ」をした場合、

人類は、未踏の「全世界マイナス金利大作戦」という、誰もその結末を予測できない、

「金融緩和競争第二ラウンド」に突入することとなり、

恐らく、

世界史に残る「大惨事」になると思う、、。

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